何かを引きずるような音がしたかと思うと、目の前の草むらがざわざわと波立ちました。なんだろうと目を凝らしてみれば、そこにいたのは50㎝ほどのシマヘビ。
ひっと飛びのく私の気配に驚いたのか、向こうもしゅるしゅると藪の中へ吸い込まれるように消えていきます。それは方位取りのために行ったとあるところの、神社へ向かう道すがら。大通りに面した参道ではなく、住宅街からほそい路地を抜ける裏参道を歩いていたときのことです。
思わぬ邂逅に胸をどきどきさせたまま鳥居をくぐると、ほどなく雨が降り出しました。そういえば昨年の方位取りも雨だった…なんてことを思いかえしつつお参りをすませ、おみくじを引きます。読めば「むらくもの おもわぬ方に あらわれて しばしかくるゝ 十五夜の月」とのこと。
ぱらぱらとその場で手帳をめくってみましたら、今年の十五夜は9月10日。夏至を経て、そこから徐々に日が短くなっていくと共に、心にむらくもがかかることもあるのでしょう。(秋分にさしかかろうという頃、ふたたびあらわれ出づる月とは一体どんなものだろう?その時分にもう1度、この地へ来てみたらいいかもしれない)なんてことを考えながら、神社を後にしました。
今年は寅年、今月は午月であるため、戌(西北西)の方位へ向かうことで「寅・午・戌」の三合火局と呼ばれる組み合わせができあがります。火行は華やかさや文明文化、物事を見通し明らかにする…といった意味合いがあるものの、私が瞭然たる月の光を感じられるようになるまでには、今しばらく時間が必要なようです。
午月は来月6日まで。7日の七夕(二十四節気の小暑)からは丁未の月がはじまります。日常のテリトリーからほんの少し足をのばしてみることで、思いがけないヒントや巡り合わせがもたらされるかもしれません。
6月20日までの期間限定でおこなっておりましたメール鑑定「凸と凹」おかげさまでたくさんのご依頼をちょうだいし、ただいまメッセージを作成中です。いただいたお申込みにつきましては既に受付完了メールを送付済み、結果についても順次お届けの予定です。何かの行き違いや手違いでご連絡がまだ…という方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なくお申し付けください。