khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

乙巳×壬寅 ネイル考

5月5日は立夏。こどもの日(端午の節句)でもありますね。暦はこの日から乙巳月へと切り替わります。「端午」の名の通り5月の最初の午の日にこの節句があてられた、という由縁のある行事ですが、のちに「午」と「五」の音が通じているという理由で日支に関わらず毎年5月5日に祝うようになったそう。奇しくも今年の5月5日は戊午の日。前回5月5日に午の日があたっていたのは2006年(丙戌年)のことですから、16年ぶりの「端午」であったようです。

本日はネイルのブログ。乙巳月をイメージして私が身につけたデザインをご紹介してまいります。それぞれ「乙」は陰の木、そして「巳」は陰の火に該当する干と支で、構造としては天干が地支を生じて「木生火」の関係性となります。「乙」は草花に代表される小さな植物を象徴する存在、そして「巳」は十二支においては蛇の姿をかりて登場しますが、両者ともに地を這い草の根を分けるようなイメージが先行し、生命力の強さを感じさせる組み合わせです。

一見してそれとわかるような仰々しさはないものの、さればこそ静かに「いつのまにか」シュルシュルと絡めとられ、気づけば万事手中に収めているのではなかろうかと思わせるような怜悧さ漂う干支のひとつ。

春の穏やかさのまにまに夏の苛烈さを思わせる日差しが顔を覗かせる今の季節のように、柔和な人当たりの良さの隙間に、ほんのすこしばかり湿気を帯びたコケティッシュさが香る存在です。そんな乙巳になぞらえて、私が今月身につけたデザインがこちら。

桜から躑躅

イメージしたのは燃えるような躑躅の花。鮮やかな花弁の色と伸びやかな枝葉の壮健さといったら、今にも効果音が聞こえてきそうなほど。開花のそのときまでは常緑の垣根であったのが、いちど花ひらけば絢爛たる姿を見せてくれるその様子も、乙巳の密やかな情熱が迸るかのようです。

たとえばこんな…

たおやかさと大胆さ。その両極を併せもち軽やかに踏み分けるそのたたずまいに倣って、初夏へのステップをあがってゆくひと月になれば、なんてことを考えています。

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