khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

乙丑×癸卯 ネイル考

少し更新が遅くなりました。1月6日「小寒」を区切りに、暦は乙丑月へと切り替わりました。「癸卯」年における最後の月の幕開けです。その後、間もなく節分・立春をもって年干支「甲辰」年がはじまります。(そうそう、本日はウラナイ8の「2024年を東西占術で読む」を受講していました。これからの概況を知っておくのにぴったりの講座でしたよ~)

さてさて、本日はネイルのブログ。癸卯年のラストを締めくくる「乙丑」を彩るネイルについて書いてまいりたいと思います。来る「甲辰」同様、乙丑も天干が「木」・地支が「土」からなる木剋土の関係性ですが、のびやかで暖かな「甲辰」に対し「乙丑」はきゅっと締まったイメージが伴います。

丑は霜おりた大地。冬の気配が色濃い平原に咲く乙(乙は自然界においては草花などになぞらえられます)ですから、容易に根付いたり花を咲かせたり…というわけにはいきません。逆境の中で芽吹く逞しさや粘り強さは、寒椿やフキノトウツワブキや葉ボタンといった植物を思わせます。向かい風のなかにあっても実直に堅実に、ゆくべき道を整える力のある干支です。そんな乙丑に寄せてわたしが身に着けたネイルはこちら。

寒風に咲け

クリームベージュを基調に、グリーンとオレンジをベースにしたオーロラネイル。輪郭だけを象ったフラワーアートのシールをのせて、乙の向く先を匂わせたかたちです。凛凛たる寒さのなかで芽ぐむ命は、ともすれば思い描いたような大輪とはいいがたいかもしれません。それでもなお、僅かな先を見据えぐっと踏みしめ進む…そんな1か月になればと思います。


本年もよろしくお願いいたします。

旧年中はたいへん、お世話になりました。2024年もよろしくお願いいたします。震災に飛行機事故、火災と、今もなお心落ち着かぬ日々をお過ごしの方もいらっしゃることと存じます。お見舞いを申し上げますとともに、1日も早く日常と呼ぶにふさわしい暮らしが戻ることを願ってやみません。

個人的には特に代わり映えのない年越しを過ごしましたが、間もなく天中殺期間に入ることもあってかお参りで引き当てたおみくじは末吉。「心静かに諸事控え」「何事も進んですることはいけません」とありました。

「風さわぐ 秋の夕は 行舟も いりえしずかに 宿を定めて」と、添えられた歌は昨年の年筮「山火賁」から本年「風火家人」への流れをなぞるかのようです。

これまでの辰巳の時期を振り返ってみると、本来であれば駆け足でどこかへ行ってしまいたい質(辰巳天中殺のキーワードのひとつに「はみ出し運」というのがありますね)なのに、この頃になるとだいたいひとところに据え置かれて年貢の納め時を迎えるのが常。

色々とうまくいかないなかで孤軍奮闘しながらも結局は辰巳の現実志向、環境を変えることで仕切りなおそうと思うのか、天中殺期間があけるころに毎回引っ越しをしているのが特徴的でした。(そう考えると、次の住処を虎視眈々と狙い定める2年というのも悪くないなと思えてくるから現金なものです)

とはいえ、そこに至るまでの悪戦苦闘はなかなかに骨身に応えたのも事実。年齢に見合った切り開き方をそろそろ心得たいですね。

はみだしちゃう?



内なる炎を見つめて

先のブログでの催しが終わるころ、ご参加の皆さまのご歓談をよそにこっそり翡翠先生にお願いをして、私も立卦させていただきました。参加者の方々が緊張した面持ちで筮竹をさばく姿を目の当たりにしていたためか、既に緊張の貯金は尽きていたようで、例年よりずっと無心で得卦できた気がします。(これまではいつも、指先まで氷のようになっていたのでした)

私の得た卦は「風火家人・初爻」…年筮を立てるようになって数年が経ちますが、5爻→5爻→2爻→2爻→5爻と、これまで2爻か5爻しか出たことがなかった身には、ぴっと居ずまいを正すような心もちの占断。当たる爻が違う、というだけでもう、書籍をひらくまでもなく「いつもとは勝手が違う」ことは自明であるからです。

風は、その火を絶やさぬように

風火家人といえば「女の貞しきに利あり」…とそらでも言えてしまうのは、お世辞にもただしい女とは言い難いのを自覚しているせいでしょうか。ただしい女とは果たして、どういう女だろう?そう感じてしまうのかもしれません。よき家庭人ではないからこそ初爻、というのも頷けます。

卦をそれぞれに見てみれば、まだ小さく頼りない火に風を吹き込みその勢いを安定したものにしていこうという段階。風は強すぎても弱すぎてもいけません。消えないように大事に守る火は、ごく身近な、限られた人々を温めるためのものです。

そう考えると、既にここまで多様に分岐した人生観や家族観が存在する世界で、私にとっての「ただしい」を見つめなおすときに来ているのかもしれません。けしてそれは「こうあるべき」と押し付けられた理想ではなく、わが身にとって適当・適切だという意味において。



(御礼)一陽来復!易で占うあなたの2024年

12月22日・23日と、冬至の節目に立筮する会「一陽来復!易で占うあなたの2024年」を開催いたしました。多くの方に告知宣伝へのご協力を賜り、おかげさまで満員御礼!楽しく易の世界に親しむひとときとなりました。

こちらの記事にも以前、書いたように…12月22日は冬至。1年のうちで夜の時間が最も長い1日であるわけですが、この日を限りに「陰極まって陽に転じ」世界はだんだんと明るさを取り戻してゆくことになります。万物を陰と陽の組み合わせによって解釈する易では、この陰陽の境目ともいえる冬至の日に年筮をたて、来る1年を占います。

いざ、立筮!

それぞれの生活において節目となるタイミングはさまざまあれど、日の出・日の入りといった自然界の節目は生きとし生けるものにとって共通の契機。1年という幅をもった時間について占うことは、それこそ一過性の良い・悪いだけでは判断できない俯瞰的な視点を与えてくれます。「病めるときも健やかなるときも」その卦はあなたと共にある…そんな風に私は年筮をとらえています。

参加者の皆さんもそれぞれブログやnoteで振り返っておられますが

note.com

kurumi-hanekawa.hatenablog.com

思い返したときに(そういえば!)ですとか(あ、そういうことか)という気づきを与えてくれるのも年筮の醍醐味。今回は初めてご参加という方も多かったわけですが、また来年このときに振り返ってみると、立てたときとはまた違う実感を伴って、卦が語りかけてきてくれるのではないかと思います。

ご参加いただきました皆さま、ご指導を賜りました翡翠輝子先生、私の不慣れな旗振りを何くれとなくご支援いただきました夏瀬杏子先生に、心より御礼を申し上げます。この度はありがとうございました。

ゆく卦、くる卦…



甲子×癸卯 ネイル考

本日は大雪。これを皮切りに甲子月がスタートしました。「甲子」といえば、60ある干支のうちにおける1番はじめ。新しい年を迎えるにはまだ1か月弱ほど時間があるものの「癸卯」年の潮流を得て「甲辰」年に向けての前哨戦…ともいえるような空気がすでに満ち満ちているような気がします。今回は、そんな甲子月のために身につけたネイルについてブログを綴ってまいります。

それぞれ「甲」は陽の木、「子」は陽の水に分類され、地支の水が天干の木を生じる「水生木」の関係性で結ばれた干支。水の中に樹木が浮かんでいる…想像してみるとなんだかファンタジックな風景のようにも思われますが、たとえばマングローブの林や「白金青い池」「篠栗九大の森」など、その幻想的な組み合わせは現実世界にも存在しています。

空想上の生き物が現実に降り立ったような雰囲気を纏うと同時に、世俗に食らいつき生き抜かんとする逞しさや泥臭さを垣間見せることもあったりして、その双極がまるで磁界のように周りの人を惹きつけ離さぬ所以かもしれません。そんな「甲子」をイメージした今月のネイルがこちら。

ほの暗い水の底から

暗く、底の見えない水面から立ち昇る生命の息吹。全体にネイビーとゴールドを基調とした冬の色調ですが、アートは枝葉の形をとっています。水がその木の生きやすいような性質を保っているのか、はたまた木が呼吸根をもつように進化したのか…人のあずかり知らぬところで織りなされている自然の物語、というのをイメージしたデザインです。

※おかげさまで「一陽来復!易で占うあなたの2024年」12月22日・23日ともに満席となりました。ありがとうございます。

今年を振り返って

とうとう観念して2024年の手帳に予定を書き入れているここ数日。たよりなげに1枚、ぺらりと壁にぶらさがっているカレンダーは師走の到来を告げています。

昨年の冬至に私が立てた年筮は、山火賁・5爻。身なりを飾り装うことを象徴する山火賁の中にあれど既に5爻は後半、その身を飾るのではなく「丘園を飾る」…地を耕し種を蒔き、自然の移ろいの中に美しさを見出す途上に当たります。環境整備。

そういえば…と年初にうけた鑑定の内容を見返してみると
・誰かの為に行動することが、あなたの為になって返ってきます(北沢かなこ先生・メール鑑定)
・そろそろ他人軸で装ってきた「べき」の鎧を脱ぎ捨てるとき(白鳥ともみ先生・メール鑑定)
・お湯につかってゆらゆら…のイメージ(夏瀬杏子先生・メール鑑定)

ぷかぷか…

と、過ごしてきた時間の端々にも、たびたびそのメッセージは到来していたのでした。

自分で振り返ってみても「下駄を履かされていた状態」を脱する…と申しますか、これ以上でも以下でもない地点まで立ち返るための1年であったように思います。(ひとたび我がものになったアイテムを手放すのが惜しくて心細くて、それなりに難儀もしましたが)

潮目がかわったな、というのを実感できたのは、夏にノーラ紫苑先生のところでインナーチャイルドカードを引かせていただいたとき。

ふわふわ…

中央にシンデレラのカードが出たのでした。月夜に裸足で小鳥たちが咥えてきたドレスを見上げる少女の姿に、ひとまず着膨れについてはなんとかできつつあるらしい様子をみとめ、安堵したものです。

こうして並べてみると杏子先生のイメージ画はタロットの「星」に似ていますし、インナーチャイルドカードの「シンデレラ」はタロットの「月」に相当します。17番「星」から18番「月」へと移行した、ということでしょうか。大人になっていろいろな顔や役割を持つと、元のわたしってどんなだったか、忘れてしまいやすいのかもしれませんね。

こういった感じで、年筮はその1年の礎となるメッセージを私たちに与えてくれます。今年も冬至(12月22日)に翡翠輝子先生をお招きし、Zoomで来る年を占いますよ。残席僅少!お申し込みはこちらからどうぞ。(12月2日追記:満席となりました)

 

秋の夕日はつるべ落とし



 

一陽来復!易で占うあなたの2024年

今年も翡翠輝子先生をお迎えし、来る2024年を占う「一陽来復!易で占うあなたの2024年」を開催いたします。

既にお持ちの方も多いことでしょう『基礎からわかる 易の完全独習』は、この10月に翡翠先生が上梓された本。開運吉方位の達人でもあられる翡翠先生のレクチャーのもと、易の基礎への理解を深めながらそれぞれの2024年を占う年筮を立ててゆきます。

ご用意いたしました日程は以下の2つ。ご都合の良いほうをお選びください。
12月22日(金) 20時~21時45分 Zoom(満席)
12月23日(土) 14~16時 新宿某所(満席)



●講師 翡翠輝子先生
●アテンド 湊ゆきの
●受講料 5500円
●定員 各回6名(諸般の事情により女性のみとさせていただきます)
●持ち物
①22日(金)Zoom回→通信環境(PC・スマホタブレット)と易占道具(サイコロ・筮竹・アプリや参考書籍)※道具をお持ちでなくてもご参加いただけます。事前にお知らせください。
②23日(土)リアル回→筮竹はこちらでご用意いたします。昨年立てた卦のメモなどあればご持参ください。

●キャンセルポリシー(必ずご確認ください)
返金時の金額は手数料200円を差し引いた金額となります。
・前日までのキャンセル 100%返金
・当日開始までのキャンセル 50%返金
・無断キャンセル 返金はありません


お申し込みはこちらのフォームからどうぞ。
過去の年筮について私が書いたブログはこちら(2020年 2021年 2022年)会の様子をお知りになりたい方はあわせてご覧いただければと存じます。