khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

内なる炎を見つめて

先のブログでの催しが終わるころ、ご参加の皆さまのご歓談をよそにこっそり翡翠先生にお願いをして、私も立卦させていただきました。参加者の方々が緊張した面持ちで筮竹をさばく姿を目の当たりにしていたためか、既に緊張の貯金は尽きていたようで、例年よりずっと無心で得卦できた気がします。(これまではいつも、指先まで氷のようになっていたのでした)

私の得た卦は「風火家人・初爻」…年筮を立てるようになって数年が経ちますが、5爻→5爻→2爻→2爻→5爻と、これまで2爻か5爻しか出たことがなかった身には、ぴっと居ずまいを正すような心もちの占断。当たる爻が違う、というだけでもう、書籍をひらくまでもなく「いつもとは勝手が違う」ことは自明であるからです。

風は、その火を絶やさぬように

風火家人といえば「女の貞しきに利あり」…とそらでも言えてしまうのは、お世辞にもただしい女とは言い難いのを自覚しているせいでしょうか。ただしい女とは果たして、どういう女だろう?そう感じてしまうのかもしれません。よき家庭人ではないからこそ初爻、というのも頷けます。

卦をそれぞれに見てみれば、まだ小さく頼りない火に風を吹き込みその勢いを安定したものにしていこうという段階。風は強すぎても弱すぎてもいけません。消えないように大事に守る火は、ごく身近な、限られた人々を温めるためのものです。

そう考えると、既にここまで多様に分岐した人生観や家族観が存在する世界で、私にとっての「ただしい」を見つめなおすときに来ているのかもしれません。けしてそれは「こうあるべき」と押し付けられた理想ではなく、わが身にとって適当・適切だという意味において。