khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

朝靄から風立ちぬ

時差と言っても、ほんの3時間とすこし。しかしきっかりと日本にいるときの体内時計で目が覚め、おなかも空いてくる我が身の正直さに、ふと笑いがこみあげてきます。ネパール滞在中はこんな調子で早起きを繰り返している私。山の気候の、もうもうと立ち上る霧が朝日を受けて乱反射するさまをぼうと眺めながら、熱いチァ(चिया:チャイのこと)に舌を焼く…このひととき、ようやく心が身体に追いついて(あぁ、来たなぁ)と感じるのです。

昨年末、年筮の会で私が立てた卦は「山水蒙・2爻」。薄靄の中、まわりの様子が定かではないながらも手探りで進みゆく2021年であることが暗示されました。翡翠輝子先生・夏瀬杏子先生のご解説をうかがいながら、私の頭に浮かんだのは他でもないネパールの朝の風景。(日が高くなれば幻のように飛散してしまうあの冷ややかなベールが、私の2021年を包んでいるのか!)そして得卦のさし示す通り「わからないけれど、わからないなりに」にじり寄るような歩みでここまでを過ごしてきたように思います。

そして、今年もきたる2022年の指針を占うべく、年筮の会に参加しました。今回私が立てた卦は巽為風の2爻。易の六十四卦は乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤のかけあわせから成りますが、巽為風は上卦も風、下卦も風、という重卦(同じ卦が重なる)です。「風」の意味するところは柔軟さや素直さ。それが2つ重なることにより忠実さが強調される形となります。

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風の向くまま、気の向くまま…

どうも朝靄の先には、新風が待っていたようです。ちょうど、プライベートではここ1か月ほどの間に「実は」という前置きつきで様々な打診を受けたばかり。来年芽吹くであろう種が知らぬ間に蒔かれていたらしいことに目を白黒させておりましたので、あぁこれが「風」であったかと思い至った次第です。

加えて、ともにご参加された方が得た卦とその解釈、ご本人の体感をうかがうことができるのも易の読み会や年筮の会ならではの醍醐味。ゆく年がご本人にとってどんな1年で、昨年立てた卦のどんなところが思い当たるか?という活きたお話は、場を共にできるご縁に感謝する瞬間でもあります。楽しく学び多い機会をお与えくださいました翡翠輝子先生夏瀬杏子先生、ご一緒させていただいた皆様、この度はありがとうございました。いずれの方にとりましても、佳き1年となりますよう。

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柳に風…