khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

癸亥×癸卯 ネイル考

本日は立冬。コートどころか、半袖を出したりしまったりするような陽気が続いておりましたが、唇や指先に感じる乾燥はたしかに冬のそれ。クリームを塗りこみながら、今月も干支とネイルについて書いてみたいと思います。

今月の干支は「癸亥」で、天干も地支も陰の水が重なる組み合わせ。「甲子」を1番として始まる60干支の60番目にあたり、ひたひたとその水位は静かに、けれども確かに増してゆく気配を感じさせます。流れはまだどこへ向かうとも知れず、しかし行方しれずであればこそ、私たちはその流れ着く先を見届けてみたい、と心惹かれるのかもしれません。

「癸亥」という存在を頭の中でなにかのイメージになぞらえるなら「ダム穴」が私にはぴったりときます。突如として湖面に大きく口を開け、水はおろか、見ているこちらまで引き込まれてしまうかのような感覚を覚えるその存在。ぽっかりとあいた暗くて深い穴と水の流れは、そら恐ろしさとともに不思議な引力を持っているように思うのです。まるで船乗りをいざない海中へと引き込むセイレーンがごとく。

そして今年は年干も「癸卯」で陰の水が重なっています。何かのムーブメントに浮かされたり、物事の根幹を担うイデオロギーの変化などを思わせる配置。しかしその目的・狙いとするところは一体なんだろう?疑問を持つ姿勢は失わずにいたいものです。そんなこの1か月を彩るネイルはこちら。

雨が降って、地が固まるにもそれなりに時間が必要

粒子の粗さの異なるラメをざくざくと盛り込み、降り積もる・降りつのる水の粒を表現してもらいました。また、濃いめのネイビーや深紫をグラデーションで入れ、底の見えない神秘性をイメージ。上に乗せたスタッズは「卯」の印象をほのかに示す具合に取り入れ、この流れもまたいつかの味方にできるように、という願いを込めたデザインです。

マジカル☆パワー祭り、ありがとうございました

10月28日(土)に開催されましたマジカル☆パワー祭り、お越しいただきました皆さま、当日までの準備・告知宣伝にご協力を賜りました皆さまに、改めて御礼を申し上げたく存じます。本当にありがとうございました。おかげさまで、大盛況のうちに閉会を迎えることができました。

既にイベントが形になるまでの顛末は晴海プラム先生のnoteに綴られておりますが、私がこれまで参加したイベントでは本番まで各自めいめい準備を整えておいてね、というのが当たり前であったのに対し、占うんジャー(ソロ活占い師の仕事術・プレミアム会の面々)は互いに進捗をシェアし、取りこぼしがないようフォローしあうことのできる場。

おのずと、これまで漠然としていた自分のやりようが明らかになりますし、メンバーの創意工夫に刺激を受けることで、ひとりではきっと思いつかなかったであろう地点に手が届いたりもするわけです。

そういったいきさつもあり、イベント当日にせーので完成品を出し合うのとは違って、なんだかメンバーの出しているメニューにも(勝手に・個人的な)思い入れが深まったりして。

スタンバイ中のひとこま

そうして作られたメニューが完成を迎えるのは、お客様あってこそ。毎回緊張でしゃちこばりながら会場へ向かいますが、お客様とのセッションを経てはじめて、こちらの想定の枠を超えてそのメニューで描こうとしていたことの全容が明らかになる感覚があります。

ひとりひとりの点が交わり線になって、応援し見守ってくださる方の後押しを得てある潮流となり、お客様とのやりとりでもって大きなうねりになり、イベントという形に集約されていく。このような場を共にできましたことを、心からありがたく思います。

お越しいただきました皆さまの心に蒔かれた言葉の種が芽吹き、すくすくと育って大きな花を咲かせますように。ありがとうございました。

はちすのうてなに

いよいよ今週末にせまりました対面鑑定イベント・マジカル☆パワー祭り。ありがたいことに沢山のご予約をちょうだいし、当日を指折り待つような充実した時間を送らせていただいております。

本日は28日(土)にお出しするメニューのうち、周易で占う「あなたの心は何分咲き?易で読み解く開花時期」について、自分を例にご紹介してみようと思います。普段はもっぱらサイコロを用いて占っておりますが、せっかくの対面イベントですもの、この度は筮竹を持参。

さて、私自身はいまこのときどんな蕾を抱え、そしてその花はいったい何分咲きでしょうか?

得た卦は「沢地萃・2爻」この卦を見たときにはじめに思い浮かんだのはまさに、蓮の花。地にふかく根差し、水辺(沢)に浮かぶ可憐な花のようすが想起されました。また、どちらも女性を象徴する卦で沢は天真爛漫さ、地は人生の機微に通じた風情…とも解釈できることから「泥より出でて泥に染まらず」さまざまな経験を糧にこれから花を咲かせようというお客様のまわりで、ちょこまか動く2爻のわたくし…というイメージはぴったりではないでしょうか。

今回の占うんジャーでおこがましくも「ロータスピンク」とつけてもじもじしておりましたが、結果をとしては我が意を得たり。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

ご紹介いたしました「あなたの心は何分咲き?易で読み解く開花時期」は当日の受付も可能でございます。ご予約フォームはこちらからどうぞ。事前予約おすすめのメニュー(算命学)につきましては本日15時までの受付となります。

 

ラベルを貼りかえる

先日、家族と「不本意なあだ名」に関する話をしました。呼ばれたくない記号を、悪意のもとに自分に当てはめられてしまったときの悲しさや、その対処について。ちょうど身近にそんな話があって(ほどなく解決したようですが)こういったことは世の中、枚挙にいとまがないですよね。

そのとき相手から私自身にそういった経験はあるか?と問われ思い出したのは、小学校の登校風景。緊張しながらはじっこを歩く1年生の私の顔を見るなり「白すぎ、バカ殿かよ」そう言い放ったのは6年生のTくんでした。声がわりをしはじめ、頬にぷつぷつとにきびを浮かべた身長160㎝はありそうな彼を見て、心の底から(こわい…)と思ったあの日。

考えてみれば、良い名や素敵な呼ばれ方をすることがその人に追い風を吹かせ気持ちを上向かすように、変なあだ名で呼ぶことで相手の存在を弱体化させ、居心地を悪くさせる作用もあるのですね。そして、その効き目も悪用する人も確かに存在している。

髪は祖母の手によってパツンと切り揃えられ、お家で絵本の挿絵を眺めては雑紙にそれを模写してばかりいた私は生っ白く、Tくんから見れば不気味で得体の知れない存在に感じられたのでしょう。それからしばらく上級生の数人から「バカ殿」と呼ばれ続け、そのたびにお腹がひんやりとする心地を味わいながら過ごしました。

浮いては消える記憶の断片

それまで好んで着ていたピンク色や、かわいらしいデザインを避けるようになったのも、ちょうど同じころ。あだ名をきっかけに「ピンク色や、それに代表されるかわいいものたちは、私の手の及ぶものではない」というような思い込みが形成されたのでしょうか。

(このあたりの葛藤はジェーン・スー著『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』の「ピンクと和解せよ」の章や、堀越英美著『女の子は本当にピンクが好きなのか』に詳しくありますので、ご興味のある方はぜひ)

このように1度は挫かれた私のかわいい色や物が好きという思いではありますが、そのあとの人生のほうが長くなるにつれ、他の思い出や経験によって塗り替えられ、今に至ります。

そして、占いもその塗りなおしにひと役買った要素のひとつ。自己認識と他者からの見え方をうまく切り分けるのに、とても有用な視点となりました。

今回のイベントでは5名の占い師がそれぞれの切り口で、あなたのラベルを貼りかえてくれるのでは、と思っています。

全体のご案内はこちら、湊ゆきのご予約フォームはこちらからどうぞ。

壬戌×癸卯 ネイル考

本日は寒露。真夏のうだるような暑さが嘘のように朝晩ぐっと冷え込むようになり、うっかりすると早朝、肌寒さに目が覚めてしまうほど。それでもあの寝苦しさよりは大分ましで、首元に布団を引き寄せて二度寝を決めこむ三連休です。今月も月干支になぞらえたネイル考をお届けしてまいります。

今月の干支は「壬戌」天干が陽の水、地支が陽の土からなり、土剋水の関係性で結ばれたダイナミズム溢れる存在です。壬は自然界では海、戌は乾いた大地にも置き換えられることから、さながらサハラ砂漠ナイル川ナミブ砂漠と大西洋…といったところでしょうか。

時に私たちはそのような途方もないスケールの自然の姿を前に畏怖の念にかられますが、それは人間の道理では測りきれないことをまざまざと実感させられるからなのでしょう。壬戌という干支もまた、雄大で鷹揚とした佇まいと、波乱とパイオニアの精神、その両面を併せもっている…というわけです。

我が心にそういった両極性を有しているがために、人のふり幅に対してもたいへん懐が深く、ちょっとやそっとのことでは動じない器の大きさを感じさせます。そんな度量の大きな壬戌に寄せて私が身に着けたデザインがこちら。

物寂しき秋の海

夏の盛り上がりをとうに過ぎ、ススキが揺れる秋の浜辺のイメージです。郷愁をおぼえる人間の心理とは裏腹に、海の生き物は冬に備えて準備をはじめ、水の世界は活気に満ちています。一見、私たち人間には動きの少ないように見えるさまを人差し指と小指のサンドベージュ、水面下の活況を中指・薬指のターコイズブルーとホログラムといった形であらわしてもらいました。

揺らぎやすい秋の季節もまた、長いシークエンスのほんの一瞬にすぎないのだと壬戌におしえてもらいながら、実りの秋を楽しみたいものです。

10月28日のマジカル☆パワー祭り(@新宿某所)まであと3週間。この機会にぜひお立ちよりくださいね。お問い合わせはこちらからどうぞ。

 

メニュー紹介(マジカル☆パワー祭り)

本日は改めての自己紹介と、イベントメニューのご案内です。はじめましての方もそうでない方も、どうぞよろしくお願いいたします。

湊ゆきの   …心の蕾をふわっとひらく、オリエンタル系占い師。易と算命学をもちい、あなたの内面をめぐる旅にお供します。2019年よりメールやチャット占いでご好評を得、現在は通話を主に鑑定中。絡まった糸をほどき、乾いた泥をぱんぱんと払って、また顔を上げていかれるよう「遠くて身近な応援団」をご活用ください。

続いて、メニューのご案内です。今回ご用意しましたのはこちらのふたつ。

A あなたの花を咲かそう!心の開花予報(算命学・20分4000円)
B あなたの心は何分咲き?易で読み解く開花時期(易・10分1000円)
※A・Bあわせて30分でのご予約も可能です。

今回の私の担当はピンク色。ロータスピンクと名付けました。「ピンク色」と聞いたとき、あなたはどんなイメージを持ちますか?かわいい、優しい、華やか…ポジティブな印象とともに、幼稚さや軽薄さ、場合によってはいかがわしい!なんて印象を持つ人もあるかもしれません。

そして、これらの姿勢は私たちが日ごろ自分自身をどう扱っているか?という個々のスタンスとも密接にかかわっているように思います。

ピンク色に象徴される世界を自分の中に内包しながらも、職場で・家庭で・人間関係においてそれを役割として果たすよう求められるとき、私たちは無意識にピンク色を忌避してしまうのではないでしょうか。自分らしさよりも「ピンク的であること」を求められているような気がして。

今回のメニューはそんなお仕着せのピンク色から自由になると共に、あなたの中にある願いを花に喩え、どんな花を咲かせたがっているのか?開花の時期はいつごろか?そんな視点でお届けしてまいります。

ご予約フォームはこちらからどうぞ。

マジカル☆パワー祭り

本日はイベントのご案内です。来る10月28日(土)新宿某所にて、日頃ともに研鑽を重ねているソロ活占い師の仕事術参加メンバー、通称「占うんジャー」の皆さまとリアル鑑定イベントを行います。

今回は新隊員として西の魔女一条八百光先生をお迎えし、各メンバーそれぞれ「色」を選びあい、そのカラーに基づくメニューをお届けしてまいります。

晴海プラム先生(スカイブルー)
羽純なな子先生(ミント)
ノーラ紫苑先生(オレンジゴールド)
一条八百光先生(ブラックオパール

そして、わたくし湊ゆきのはピンク担当(ロータスピンク)を仰せつかっております。この色を私に充ててくださったのは、恋愛鑑定のエキスパートでもあられる羽純なな子先生

いただいたときは、なな子先生にそんな風に言っていただけるような要素が私のなかにもあったなんて!とうれしさを噛みしめるとともに、実はちょっぴり気恥ずかしかったり。私なんかがピンクを騙ってもいいのかしら?と。

ピンク。甘やかで優しく、かわいい色。小さなころに親が選んでくれたり、自分で好んで身につけた時期はあったものの、年齢を経るにつれ徐々に選ばなくなってきたな…というのが、個人的なピンク色に対する所感です。そして、同世代の女性のみなさんにも、こういう方は多いんではないかな?とも。

大人になってゆくにつれ、自分のピンク色にあたる部分をかまってやるための精神的・物理的余裕がなくなってしまいがちなことも、少なからず関係しているような気がします。家族や周りの人のケアに終始してしまい、そこまで手が回らない方は多いのではないかしら。

当日は、そのように日常で置いてけぼりになってしまいがちな心のやわらかい部分に、そっとフォーカスするような時間をお届けできたら…と思っております。どうぞお楽しみに!詳しいご案内はこちらから。