khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

見えない部分が似ている

先日、まったく予期せぬタイミングで親族とすれ違いました。双方ともに生活圏ではないエリアでの出来事でしたが、なぜだかピンと来たんですね。向こうはまったくこちらに気づいていなかったのですが、後になって連絡をしてみるとやはりそのとき、偶然その場所を通りかかっていたとのこと。

こういうのも血の匂いというのかなぁ…なんてことを考えるお盆期間。ごまかしようもない「家の匂い」みたいなものが、知らずしらずのうちににじみ出ているのかもしれません。意識的にそういうものを削ぎ落そうと、ごしごし皮膚が赤くなるまで擦った時期もたしかに昔あったのですが、これはこれとして自分をかたちづくる断面のひとつであることは抗いようもない事実。そういう風にできているものなのかも、少なくともうちの場合は…と、承服しつつあるここ数年です。

意図せず、なぞっている

とおい昔、祖父の葬式のために親族が集ったとき。幼かった私が疲れてソファで寝こけていると、すぐそばを亡くなった祖父が通ったような感じがしました。どうにか呼び止めたくてあわてて飛び起きてみたら、通りかかったのは祖父ではなく叔父。(叔父は背格好や歩き方が祖父に瓜ふたつなんです)突然がばりと起きあがった私をみて、叔父もたいそう驚いた顔をしていました。

せっかくの夏ですが、なかなか気軽に帰省できそうもない状況がつづいています。普段は気にも留めない細部に、遠からぬ誰かのおもかげが息づいている…自分の中のそんなパーツに意識をむけてみてもいいかもしれませんね。