khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

己巳×甲辰 ネイル考

5日は立夏、こどもの日。これを皮切りに暦は己巳月へと切り替わり、なるほど連休中の夏日は名実ともに「夏きたるらし」ということであったのでしょう。日差しも気温も、本格的な盛りの季節の到来を告げるかのようでしたね。

今回は「己巳」月が「己巳」日からはじまるなど、なんともシンボリックな幕開け。年干支が「甲辰」であることをかんがみれば、堅牢でしっかりとした地盤づくりにぴったりのタイミングです。本日はネイルのブログ。私が「己巳」そして「甲辰」との組み合わせから想起したデザインについて綴ってまいります。

「己巳」は天干が陰の土、地支が陰の火からなる組み合わせ。地支が天干を「火生土」で後押しする関係性で、下からじんわりと火で温められた大地…と考えると…床暖房や、地面から陽炎のたちのぼる風景が思い浮かびます。

見た目ではわかりえない、実際にそこに立って周りを見回してみないと(接してみないと)温度感がわかりづらいところがあり、ポーカーフェイスの下で、たゆまぬ火を燃やし続けている人です。

しかし、おのれの中にある炎を人に気取られるのはちょっと苦手。柔和でスマートな社交の中、穏やかな歓談のうちに身を置きながらも、常に冷静に周りを観察している節があるでしょう。そんな特性も手伝って、人を見る目は確か。面倒見がよく、包容力あふれる大人物です。

そんな「己巳」をイメージした今月のネイルがこちら。

じっくり、ことこと…

落ち着いたナチュラルベージュのベースに、苺味のキャンディのような赤色のグラデーション。ざくざく系のホログラムとゴールドのラインで「巳」の遊びごころを暗喩的にあらわした形です。「己」からはうかがい知れぬ、ひそかな悦びや愉しみ(巳)があるんでしょう?とこっそり目配せをするようなイメージ。

温和な笑顔を器用に使い分けながら、ごったがえす人の波を華麗に泳いでゆく…渡世のノウハウを「己巳」にならいつつ「顔」を育てるひと月、というのはいかがでしょうか。