khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

場所と記憶をむすぶ旅

11月から12月初旬にかけて、翡翠輝子先生九星気学講座を受講しました。もともと旅好きの私ではありますが、世の情勢の変化にともない已むに已まれず家でおとなしく過ごしていたこの2年弱。何より衰えたのは体力でも精神力でもなく「旅する筋力」だったのではなかろうか、と感じる今日この頃です。

それまでの私にとって「遠い」という言葉がもたらすイメージはいつも、魅惑の香りを伴うものでした。乗り込んだタクシーのバックミラー横に飾られているドライバーの家族写真や、乾燥した空気がもたらす喉の痛み。耐えきれず急場しのぎで買った飴のパッケージには確かにアプリコットの写真がついているのに、口に入れると梅干しのような味がすること…などなど。物理的な移動距離だけではなく「こうだろう」と考えて行ったことが予測の範囲のはるか遠くに着地し、巻き取られていく様子が何より面白くて。

過去のさまざまなことを思い返しながら講座で書きとったノートを繰り、これまでに行った場所の方位と、行った時期の年盤・月盤を照らし合わせる楽しみに没頭しています。

たとえば、朝7:30に到着するフライトで降り立ったヨーロッパのとある国でのこと。まだねむいよう~とぐずる我が子を抱え、日本からアーリーチェックインの手配を済ませておいたホテルへやっとの思いでたどり着いたものの、レセプションの女性は「あなたがたの宿泊予約は入っていない」とピシャリ。約2週間分の大荷物と眠る子どもを気にしながら慌てて日本へ電話をするも、向こうは深夜でなかなか繋がらない…なんて経験は、方位で言うとどこの作用がひろえるだろう?なんてことを考えてみたり。(その後あらためて部屋を取り直し、既に予約・精算の済んでいた部屋については日本の窓口から返金がありました)

はたまた、乗り継ぎが悪く経由地で一泊することになったアジアのとある国でのこと。翌日午前5時には空港で待機していなければならない早朝フライトを控え、その時間に対応してくれるタクシーを見つけてもらえないか、とホテルのフロントデスクにリクエストしました。しかし返ってくるのはなんだか要領を得ない答えばかり。聞けば担当者の男性はまだ入社して間もなく勝手がわからない、と。仕方なくホテルの外に出て、流しのタクシーと話をつけようかと思っていたところ、駐車場の警備をしていた若い男性が私たちに声をかけてきてくれました。先ほどのフロントデスクの方とは打って変わって流暢な英語を話す彼は、事情を話すとポケットから携帯電話を取り出し(懐かしのBlackBerry)ほうぼうへ連絡をしてくれ「ドライバーには4amに迎えに来るように言ったから、心配しないで」とにっこり。耳たぶの芯から凍って氷柱でも生えてきてしまいそうな寒い夜のことでしたが、彼のその温かく無駄のない対応にどれだけ心が救われたことか。その後も、くたびれた我々が寝過ごすのを心配してくれたのでしょう、タクシーの到着時刻には部屋に電話をかけてきてくれ、荷物の運び出しまで手伝ってくれるという親切さでした。

見知らぬ土地であるにも関わらずそのようなありがたい巡り合わせに恵まれたのは、どうもその地が吉方位に当たるタイミングであったもよう。十数年越しになるほどと頷くとともに、彼が今もお元気でいらっしゃるといいな、と心から願いました。

こうして振り返ってみると、旅の最中はもちろんですが、帰ってきた後になってその場所に対して抱く印象もまた、方位のもたらす象意や運気を反映しているような気がしてくるから不思議です。

皆さんは「いつ・どんな・何が」その身に到来したら、嬉しいですか。「なにか良いことないかなぁ」というぼんやりした思いに目鼻をつけ、行動をもって現実と馴染ませ、結びつけていく…吉方位取りはそういった「思いを行動に表す」回路をスムーズにしてくれるメソッドなのではないかと思います。

ご指導を賜りました翡翠輝子先生・夏瀬杏子先生、楽しい学びをありがとうございました。

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