少し前のことになりますが、親子で近距離の方位取りをしてきました。特にどこへ行こうとも何をしようということもなく、方位だけを頼りに思いつきで出発を決めたのは、なんだか私たちのスケール…と申しますか、サイズ感のようなものががだいぶ縮んでしまったように感じたから。（これは、先日受講した「開運虎の巻」でいうところの「箱」に通じるものではないかな？と思います）まるで、しばらく着ていなかった洋服のように。
慣れた生活圏での暮らしは、安全で快適で、とてもスムーズです。ともすれば、何も言葉を発しなくてもすべて事足りてしまうかもしれないほどに。しかし、今あるこの状況に自分を最適化すればするほど、何かが増長して、あるいはどこかが退化してしまいそうな気がして、あわてて荷造りをしたのでした。知らない街を歩かねば、と。
「いつものバスとは色がちがうね」と、こちらを振り返る子どもの声に相槌を打っているうち、車内に差し込む春の陽気が眠気を誘います。
馴染みのない駅で立ち寄った商店街のアーケードでは、わたしたちと似たような年代の親子連れが買い物をしていて、いっぽうの非日常ともういっぽうの日常が交差するような感じを妙に嬉しく思いました。
帰ってしばらくしたある日、めきめきと音を立てるように「動かない」と思われていた件が回り出しました。傍目には少しもスマートではないし、本来踏むべき手順もあべこべ、正当な規格に準じているとはとても言い難いかたちで。何かに突き動かされるように、時にあっちにぶつかりこっちにぶつかりしながら物事が運んでいく様子を目の当たりにして、まだこれが吉か凶かはわからないけれど、確かにわたしたちは「寅」に会ったのだ、と思ったのでした。
14日（月）正午まで受け付けておりましたメール鑑定「ふたば」おかげさまでたくさんのお客様とのご縁をいただくことができました。ご依頼いただき、また告知宣伝にご協力を賜りましたこと、心より御礼を申し上げます。どちらさまの元にも、素敵な春が訪れますように。（オンライン・通話による鑑定は引き続きこちらより受付中です）
