khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

庚子×辛丑 ネイル考

感染症を基軸にいろいろなものの間を奔走しているうち、あっという間に年の瀬を迎えてしまったような2021年。なんだか年間を通して「師走」であるかのような忙しなさがあったのは私だけでしょうか。12月7日は二十四節気の大雪。この日を境に暦は庚子月を迎えます。冬の寒さはまだまだこれからが本番ですが、昼の長さが底を打つ冬至をふし目に、僅かずつではありますが春へ向けて陽の気が増していくタイミングです。本日はそんな庚子月のネイルをご紹介してまいります。

それぞれ、庚は陽の金・子は陽の水に分類される干と支。天干である庚が地支の子を生じる「金生水」の組み合わせとなります。折り目正しく、背筋がしゃんと伸びた印象のあると、知性と勘の良さ、そして無限の伸びしろを感じさせる。なぜかはわからないのですが、この干支を思い浮かべるたび、私の中には(なんだか着物の柄みたいだなぁ…)という感覚が呼び起こされるのです。定型や定番として完成されたスタイルの背景に、そこにいたるまでの経過や試行錯誤といった膨大な歴史の蓄積が感じられるような気がして。長きにわたって揉まれてきたがゆえの無駄のなさ、静けさを漂わせている印象があります。

そんな、個人的な感じ方を反映させたところの今月のネイルはこちら。

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水の底には、なにがあるんだろう?

淡く、ゆるく流れるような色の交わりあいを水(子)とし、とろりと零れたような金色のアクセント(庚)をポイントに加えたアクセサリーネイル。一見、ほんわりと均整の取れた物腰の柔らかさを感じさせつつも、ひとつまみのスパイス感・モード感を伴うところが「庚子」たる由縁ではないかな、と考えた次第です。水の流れの緩急を適切に見極めながら、来る年の展望を見据えるひと月となれば…と思います。

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