khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

壬子×壬寅 ネイル考

本日は大雪。冬もいよいよ本番を迎え、野山も雪化粧に包まれるころあい。暦は壬子月へと切り替わりました。今月は年干も「壬」寅、月干も「壬」子と、壬(みずのえ・じんすい)が居ならぶ年の「瀬」…あわただしい急流の中で、今年という時間を総ざらいするかのようなタイミングです。

今月の干支「壬子」は「壬」も「子」も共に陽の水に分類される干と支。刻々と変化する潮位のようにふり幅の大きさを感じさせる存在です。

自然界においては海のようであるともたとえられることから、穏やかな凪のときがあったかと思えば、波の花舞う荒々しさを見せたりもするのが「壬子」の魅力。知れば知るほどに深みにはまり、しかし、その実態はつかんだかと思えば指の間からすり抜けていってしまうかのような底知れぬ妖しさを秘めています。

次々と押し寄せる波のうち、果たしてどれをとらまえ、乗っていくのか。やきもきするような煮え切らない状況が続いたり、はたまたこの機に乗じてどさくさまぎれに事を押し通してしまおうという動きも予想されます。いずれも拙速な判断は避け、全方位性を保って過ごすことが大事になる1か月ではないかな、と思います。

思えば、禍福や善悪といったものは場所や時代でいかようにも変わってしまうのだということを改めて突き付けられたような2022年。この師走に寄せて私が身につけたネイルがこちらです。

泡沫のような

アイスグレーのベースに水行の色である黒のマグネットジェル。秋冬はあえて光沢を強調せずベロアのような質感を狙って用いられる場合が多いアイテムですが、今回は「壬子」になぞらえ、パッとはじいた水滴がかかったようなデザインを選びました。

どこに流れ着いてもいいように、ブームで終わらない自分の中の「軸」を定かにする年末になればと思います。