khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

常夜灯の下で

このところ、家の人たちと「死」の話をよくします。はやり病によって、死がより身近になったせいもあるのでしょうか。「死んだらどうなるの」と尋ねられるのは、決まって夜に明かりを小さくした布団の中。

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死んだら、どうなるの?

ある人は「周りの人がみんな死んでしまって、自分が残されること」を不安がり、またある人は「自分の死やその後どうなるのか」を心配していました。ここひとつをとってみても個性が出るものだな、などと思いながら聞いています。

こういった情勢の中で多感な時期を過ごす経験が、これからの世代の人生観や死生観におよぼす影響はきっと計り知れないものがあるのでしょう。

我が身を振り返ると「生まれる前はどこにいたんだろう」ということを考えていた覚えはあるのですが「死んだらどうなるの」というのは考えたことがなかったような気がします。あるとき偶発的に人の死に触れる体験をして「死ぬっていうのは(こういう状態)になること」だと五感に叩き込まれたのが、私個人の死の原体験でした。

答えのない問いですし、暗闇に目を凝らすような感覚は誰しもこわく感じてしまうもの。しかし、あれこれ考えてしまうことそれ自体をタブー視したり無理にシャットダウンしようとする必要もないんじゃないかな、とも思うのです。こういう状況の下でなかったとしても、これまでも生と死は常に隣り合わせだったのですから。

今日は彼岸の入り、9月23日は秋分の日です。だんだんと日が短くなり、この世とあの世の境目が交わる今だからこそ見えてくるものもあるかもしれません。

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