本日は癸巳月のネイルご紹介ブログです。癸は雨に例えられる陰の水、巳は陰の火ですので、水剋火・相剋関係の干支となります。相反する要素がぶつかりあうときにしか生まれ得ない、刹那的なうつくしさを体現しているような印象がありますね。中学理科の単元に「酸化と還元」というのがありますが、その実験で見た水中花火のよう。互いに力を削ぎあうイメージでありながら、だけれどもこの組み合わせでしか放つことのできない、無二の魅力があるように思います。
そんな癸巳月の1か月を彩るために私が身に着けたネイルがこちら。通常のジェルポリッシュではなく、水溶性インクを用いた滲みアートのデザインを採用してみました。
ぽっ、と水面にインクが零れたような
子どもの頃から絵をかくのが好きで、毎週土曜日の午後は絵を教えてもらっている先生のアトリエで過ごすのが常だったのですが、描いている時間と同じくらい大好きだったのが、画材の準備と片付け。絵の具を含んだ筆を水入れに差しいれたときの、色が溶け出して広がっていく様はまるで「癸巳」のようだったなぁ…と思ったのが、今回のデザインの着想の根っことなりました。
では、干と支を逆にした「丁亥」はどうか？というと、昨年11月にこんなブログを書いておりました。
思い付きやその干支の放つインプレッションをできるだけそのままに反映させるよう意識しているのですが「なにが」「どこに」あるか？という象意の置き方の面でみると、この対比は結構わかりやすいのではないかな？と思います。
