khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

乙未×辛丑 ネイル考

本日は乙未月に向けてのネイルご紹介ブログです。今月(節入りは7/7〜)の干支・乙未は、年干支・辛丑とは天剋地冲の関係性となります。乙(陰の木)と辛(陰の金)とは相剋の間柄、地支にある未と丑は対冲(向かい合っている干支)であり、それぞれ違った特質を持つものが押し合いへし合いしているような状態にも感じられます。相容れない事象との出会いは時に面食らってしまうこともありますが、新しいものが生まれるのは得てして未知との遭遇がきっかけであったりもするもの。今回は月干支・年干支それぞれの象意を取り込んで1つのデザインを縒る「天剋地冲ネイル」をお届けをできればと思います。

月干支の乙未について、もうちょっと見てみましょう。は草花やつる草、植物の根っこのようなものを指す干。は陰の土で、その内部には丁・乙・己という3つの要素を内包しています。天干にも地支にも乙が含まれており、次代の芽を伸ばそうという優しいまなざしが感じられる干支です。

乙未をネイルで表現しようとしたときに、私がこだわったのは「質感」です。干と支、どちらもさらっとしていて空気をよく含んでいる印象があるんですね。たとえるなら白砂浜のうえに枝葉をのばすハマヒルガオのような。マットで、やわらかに光を取り込み、いつのまにか風景に溶け込んでいる…そんなイメージがあります。

そんな乙未月に私が身に着けたネイルがこちら。

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あじさいネイル

梅雨明けもまだ…ということなので、乙は乙でも紫陽花を模したネイルにしてみました。人差し指はマットコートで艶消しのエフェクトをかけたうえに、ドーム状にクリアジェルをのせた水滴ネイル。

中指と小指はマグネットジェル。粒子状のマグネットラメが角度を変えるごとにちらちらと偏光し、砂粒(未)のように見えることを狙って配したものです。

薬指はホワイトの上にアプリコットピンクのミラーパウダーをかけ、先端と根元にゴールドの縁取りを加えて白蝶貝になぞらえたデザイン。

紫陽花(乙)の根元にあるであろう雨水をふくんだ土(丑)、そして砂浜(未)の上の貝殻(辛)…といった具合で、5本の指でもって梅雨時から夏本番までの季節の移り変わりをなぞるような構成となりました。