khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

干支とネイルトレンド(2022年・壬寅)

去る11月21日・22日に開催された2021年のネイルエキスポ。これに先駆けて日本ネイリスト協会より2022年SSのネイルトレンドが発表されました。
リンク先では
「HUES 彩り」
「ENERGY エナジー 新しい世界が始まるポジティブなエネルギー」
「RELAX リラックス 自然の力を味方に、自分らしく生きる」
という3つのテーマに基づき、来る2022年のネイルトレンドが紹介されています。

来年の干支は壬寅。壬は自然界において海や大河などにたとえられる干であり、万物はいずれも、水と無縁で生きることは不可能です。時にダイナミックなしぶきを迸らせつつ、同時に命の源ともいえる底知れぬ懐の深さを感じさせるその存在は、この2年間にわたる私たちの喜びも悲しみもすべて包み込み、洗い流してくれるかのよう。
一方、寅は五行で分類するところの木行に属する支。新芽が芽吹き、根を張り、幹をたくましくし、枝葉を広げ…まさにこれから天に向けて伸び行かんとする勢いを感じさせる存在です。

組み合わせとしては、天干である壬(陽の水)が地支である寅(陽の木)を生じる「水生木」の関係性。水(壬)が木(寅)をエンパワメントしてくれる間柄…ということになります。これまでのネイルトレンドと年干支の相関性をみてみると、傾向として生じられる、もしくは剋される側の五行の特徴がその年の主流となる傾向があるように見受けられます。(たとえば、2019年・己亥であれば土剋水で「水」の象意、今年・辛丑であれば土生金で「金」にあたる表現にスポットが当たりやすい…といったように)

このことから、水生木である2022年は木行(寅)に関連するアート…たとえば木々や草花をよりリアルに描写しうる機能を備えた商材、もしくは既存の商品の手順や使い方を工夫して実物を忠実に再現するような試みが多く成されていくのではないかと推測します。奥行(水)優位の流れから徐々に質感(木)優位のアートへと変化するとともに、一部ではロングネイル志向の盛り返しも予想されます。

これらを踏まえ、上記のトレンドデザインを見てみると、まずテーマに用いられているHUES(色相)や「彩り」といったフレーズが「寅」という支を象徴するワードであることに驚かされます。12年前(2010年・庚寅)のトレンドにおいても同じような印象を持ちましたが、多色で遊んだり、意外な色の組み合わせでポップな印象を漂わせる試みは、寅年ならではのおしゃれと言えるでしょう。また、全体を通してほんのりレトロ感が漂うのも寅年の特徴かもしれません。

これ以外にも、トレンドページには壬水を思わせる「深海」になぞらえたデザインや、木行の特徴をそのままに象った「ウッディー」「フルーティー」といった表現など、今からどんなアートを纏おうか?楽しみになるものばかり。まだ少なからず不安の拭いきれない情勢ではありますが、偶然性やひらめきに心を沸かせ、伸びやかに過ごすことのできる2022年であることを、願ってやみません。

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木目や葉脈まで、ぐっと寄って見つめたくなるような

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