khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

異国情緒をひとさじ

2021年7月6日~2022年2月20日の会期で行われているこちらの展示を見てきました。定期的に異国成分を摂取したくなるたちなので、矢も盾もたまらず上野へ。今回の催しはクアラルンプールにあるマレーシア・イスラーム美術館の協力のもと、世界中に分布するイスラーム文化に包括的に触れられる内容となっています。

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ターコイズ・ブルーを見るだけで胸が沸き立つ

トーハクへ赴くときは東洋館にお目当てがある場合が多いため、いつも通り階下へ降りてゆくと、絵画・タイル・陶磁器・書籍・書道作品・調度品など204点に及ぶ展示品が所狭しと並べられていました。

時間を忘れて没頭してしまったのは、やはりインドの細密画(ミニアチュール)…リスのしっぽの毛から作られる極細の筆が描き出す線は、描いている最中もきっとそうでしょうけれど、鑑賞するこちらまで固唾をのんでしまうほどの説得力があります。

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細密画/シャー・ジャハーンと息子アウラングゼーブ

そして、きらびやかな宝飾品も多数。儀礼用につくられたアクセサリーや、ターバンにつけるための飾りなどもあり、贅を尽くした装身具の数々は見ているだけで(綺麗!だけど着けたらきっと重いんだろうな…)などと、実際にこれを手にしたであろう人々に思いを馳せてしまいます。

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展示リーフレットにも掲載されている宝飾品

都内でイスラーム文化に親しむことのできるスポットといえば、東京ジャーミイ・トルコ文化センターなども美しい建築様式に触れられる場所です。イスラームヒンドゥーの文化圏は私が活動しているヘナタトゥーの土壌でもあります。

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東京ジャーミイ/2019年に訪問したときの写真

最近はもっぱら書籍から情報を得ていたので、今回のような展示は私にとって垂涎の的。来年2月までということですので、会期中は何度か足を運んで積極的に文様の中に意識を没入させたいと考えています。

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何度も眺めている本

この日はフットネイルもターコイズ・ブルーに。あいにくの天気ではありましたが、鬱屈とした社会情勢の中、異文化の風が心地よく体を吹き抜ける感覚を得たのでした。

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フットが決まると足取りは軽い

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