khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

日取りとお祈り

先日、何度目かの結婚記念日を迎えました。お互いあまり記念日に頓着しないので毎年ふだん通りに過ごすのですが、たまたま休日だったので食事へ出かけました。

時を同じくして、よく占いに来てくださるお客様からご結婚がきまったとのご報告をいただいたりもして、私も心から嬉しくて。

我々の場合、結婚式の日取りを決めてくれたのは亡き義父。パトラ(पतरा)を参照して、吉日となる日程を選んでくれました。ちょうど同じ日によその結婚式の楽隊の音も聞こえたので、日本で言う大安のようなものかなぁと思っていた当時の私。(その頃は占いにあまり興味がなかったので仕方がないのですが、もっと暦の話を聞いておいたらよかった…)

というのも、のちに結婚記念日となるこの日は、西洋占星術で見ると私のIC・夫のMCにt太陽がのる時期なんですね。後になってこのことに気づいた時、用いている暦は違えど、ものすごく考えて選定されたものであろうことに思い至りました。

義父は毎朝、身体を清めるとお祈りを欠かしませんでした。水の入ったロタ(लोटा・小さな壺のような形をした、金属製の水差し)を片手に、サンスクリットを唱えながらベランダに入ってくると、床にあぐらをかいて祈りを捧げます。日中いっぱいぽかぽかと陽当たりの良いそのベランダが大好きな私は、よくそこで本を読んでいました。

他の家族から「お祈りの邪魔しちゃあダメだよ」と言われていたので、すぐにその場を離れようとしたのですが、廊下までの動線の途中で義父がお祈りをしている。まさかその横を跨ぐようにして去るわけにもいかず、そのまま静かにそこで本を読み続けることにしました。まぬけな私はその後もたびたび、お祈りの時間を忘れてベランダに闖入してしまいましたが、義父は特に怒るわけでもなく低い声でサンスクリットを詠唱していました。