お天気の良い日が続いたゴールデンウィーク。用事で出かけて帰宅し、手を洗おうと洗面に立ちましたら、鏡にうつる自分の首のあたりから襟ぐりにかけてがしっかりと日に焼け、真っ赤になっているのを見つけました。丙（太陽）の力が刻まれて、身体に陽のくさびが打ち込まれたかの如くひりひりするこの感じ…今月の干支「丁巳」のようだなぁ…と感じた次第です。
暦に「立夏」とある通り、すでに季節は夏に入りました。咲きほこった花々もこのじりじりとした陽気にはいささか食傷気味のようす。同じ火行である「丙」と「丁」の違いはどういうところ？と問われたなら、表面を撫でて包むような「丙」に対し、奥までじっと灼けつく印象があるのが「丁」じゃないかな、と捉えています。
今月は天干の「丁」も地支の「巳」も同じ陰の火に種別され、緩やかに、しかしひたひたと温度を上げていくひと月になりそう。ある人にとってはこれまで温めていたアイディアが日の目を見るタイミングとなるでしょうし、またある人にとっては茹でガエル現象に注意せねばならないときとも言えるでしょう。そんな丁巳月をイメージして私が身に着けたネイルはこちら。
赤のメタル感あるマグネットジェルに、ラメと乳白色のベールがふわりとかかった変わり種ネイル。華やかさと個性を、うまくバランスを取りながら両立させている「丁巳」のイメージを反映させてみました。艶やさの中にすこしざらつきや尖った感じがあり、まるで不協和音や転調がもたらす効果のよう。
そんな丁巳の「はずし」の上手さに倣いたいな、ふと考える昼下がりです。
