4月5日「清明」を区切りに、暦は丙辰の月へと切り替わりました。あたたかな春に桜の花はもうまばら。既に差し込む日差しの強さは、初夏のそれを思わせます。
本日はネイルのブログ。今月の干支「丙辰」は、陽の火（丙）と陽の土（辰）という火生土の組み合わせから成り立っています。肥沃な大地に日光が力強く降り注ぎ、はじめは頼りなげだった若芽も新苗も、逞しく育ちゆく季節。
非常に牧歌的な、のどかな風景が思い浮かびますが、それとは裏腹に内心の心細さや移ろいやすさも抱えているように感じられるのは「辰」の複雑さゆえ、でしょうか。朗らかな笑顔の奥に思慮深さを感じさせる存在。そんな「丙辰」を意識して私が身につけたネイルがこちら。
イメージしたのは田園に降り注いだ雨や朝露が、太陽の光を受けてきらきらとまばゆく輝いている様。日光（丙）だけでは植物は干からびてしまいますし、雨（癸）ばかりでも腐ってしまいます。両極端にならず、均衡を保って進むのがよさそうな1か月。
火行のサーモンピンクと土行のカナリア色を、縦のラインでぼかすタイダイ柄で入れてもらいました。春分を過ぎて日が伸び、火の勢いの増す時期に入った今。光を得て、これまで見えなかったことも明らかになってゆく季節です。つぶさに内外を見極める時間になれば…と思います。
