khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

祭りの前に

今年もティハール祭(ディワリ)の時期がやってきました。地域によって多少の前後はあるものの、2022年の祭祀の佳境は10月24~28日の5日間。特に天上から女神をお迎えし戸々へとお招きするラクシュミプジャは、街全体が灯火に彩られ幻想的な雰囲気につつまれます。我が家も少しばかりではありますがお祈りを捧げました。(関連記事

ラクシュミは美と富、繁栄を司る神様。実りの秋に合わせて地上へ降りてくる…という慣わしも、五穀豊穣との深いかかわりを感じさせます。家々は(ネワール族の人はこの時期に新年を迎えるということもあり)すみずみまでしっかり掃除をし、門扉から玄関までの動線がわかるよう明かりをともして降臨のときを待ちかねるのが常。

そういったいきさつもあり、我が家の大掃除はおおむね秋に行われます。今年はちょうど親族を迎えて一緒にお祝いができるとあって、はりきって窓ふきをし、玄関のたたきも磨きあげました。

よく、暮らし全般を指して「衣・食・住」といいますが、着るものや食べるものは気候やその土地の植生などでだいぶ左右されるものの「住」…居場所を清浄に保ち心地よく過ごせるようにする、というのは世界のどこへいってもあまり変わらない人の営みでなのではないかな、と思います。ふかふかのベッドや掃除のゆきとどいたトイレを嫌う人もそうそういないでしょう。

ずぼらで、ややもすれば日々の整頓も雑になりがちな私の覚束なさにこれでは日が暮れると思ったのか、少し早めに到着していた親族のひとりが掃除を手伝ってくれました。他の場所もあるし、ベランダはできるところまででいいか…とサッシを閉めようとする私の手から掃除用具をとり、目地の汚れを掻き出し雨樋の詰まりまで解消してくれるという念の入れよう。その手際の良さに驚くとともに、きれいな状態を好ましく感じる心は世界共通なんだわ、と改めて実感している秋晴れの昼下がりです。

きれいになると、清々しい