khushi-art blog

खुशी khushi クシーの意味は喜びや幸せ。描いたり占ったり。

己亥×辛丑 ネイル考

本日はネイルのご紹介ブログです。11月7日は立冬。この日を境に暦は己亥月へと切り替わり、いよいよ冬がはじまります。少し前を振り返りますと、2019年が同じく己亥の年でした。皆さま、当時はいかがお過ごしでしたでしょうか。私にとりましては、ネイルと占いとを結びつけるこれらの実験的試みを始めたのが2019年のこと。当時のブログにはこんなことを書いていました。(懐かしい)

リンク内の記事にも書いた通り、己亥は己(陰の土)が亥(陰の水)を剋す(土剋水)相剋の関係性。おなじ土行の陽干である「戊」が山を想起させるものであるのに対し、陰干の「己」が指すのは田畑などの平坦な土壌です。地形的な起伏がない代わりに、フラットな土地に付いてまわるのは規律、すなわちボーダーライン。国境や県境ですとか、私のものとあなたのもの、といった区別(境界)ではなかろうかと思います。今と違って開墾・造成にかかる時間も手間も桁違いに多かったであろう時代において、平地の限られた領域を我が物顔で好き勝手するのは混乱のもと。このところは、向こう三軒両隣…なんて言葉もあまり聞かれなくなりましたが、外界(他者)と折り合うためのスマートな社交力と交渉力を備えた粘り強さこそが「己」の持ち味ではないかな、と思います。

一方、月支である「亥」は陰の水であり、単位の小さな水…ということになりますので「己」と組み合わせると水分をたっぷりと含んだ土壌、という意味合いとなります。関係性としては土剋水で、水が土によってせき止められているような構図となりますが、せき止められる間にも水の流れによって土が削がれたり、土によって水が濁ったりと、互いに影響しあう組み合わせでもあります。土は水を得ることで内包しているいらないものを手放す機会になるでしょうし、水もまた土があってこそ流れ出でる先の筋道が立つというもの。相反する要素の力を得ることによってより洗練され、自分の持ち味を活かすたたずまいを手に入れていく…そんな途上のうちの、あるひとつの風景を想起させる干支です。そんな己亥月を心穏やかに過ごせるよう、私が身に着けたネイルはこちら。

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チョコミント的な

清涼感のあるミント・ブルーと、こっくりとしたブラウントーンの組み合わせにしてみました。人差し指はラテアートを思わせるようなマーブルネイル。数年前までは「マーブルネイル」といえばプッチ柄などに代表される大胆でポップなデザインが多かったものの、ここ最近は色の境目をもやもやと曖昧にして、スムースな質感を楽しむアートが主流のようです。こちらは先述した「土剋水」をイメージしたもの。
そして、中指と小指は一見アイシーなグレーのようでいて、よく見ると表面にこまかな寒色系の粒子がのっているお色です。こちらは「己」を模してサンドジェルとよばれる種類のものを選んでみました。加えて薬指は「亥」を意識したつくりとなっており、ミントカラーのベースに水滴になぞらえたホログラムを散らしています。人好きのする親しみやすさを醸しつつも、その奥に知性と確固たる信念を感じさせる干支「己亥」にならって、次のサイクルに備える月としたいものです。

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