冬が立ちました。いつ涼しくなるんだろうね…などと話していたのに、もう木枯らしの吹く季節。暦は乙亥月のはじまりを告げています。
今月の干支、乙(木・陰)と亥(水・陰)の組み合わせは、地支が天干を生じる水生木から成ります。自然界に置き換えて考えてみると「乙」は低木や草花、そして「亥」は初冬の、芯まで沁みるきりっと冷えたお水…と想像するに、ミレーの「オフィーリア」や、神社の花手水のような情景が思い浮かびます。
ナイーブさと逞しさとが共存しているような人。ほのぼのと優しげな雰囲気をまといながらも、その胸には核となる信念があり、反骨と気鋭の萌芽を感じさせます。先見の明に優れ、目的成就のために機を待つしたたかさを備えた戦略家です。そんな「一筋縄でいかない」感じが個性となって、異彩の魅力を放つでしょう。
また、今年の年干支が「甲辰」ということを鑑みると、来年への種まき・布石にもちょうどよさそうなタイミング。まだ具体性を持っていない希望や願いを気軽に口に出してみるというのはいかがでしょうか。そんな「乙亥」をイメージしたネイルがこちら。
渋めのブルーグレーにシャリ感のある微粒子ラメのベース。アートはアクリル、素朴で親しみやすい四弁花としました。
クールに見えながらも1度飛び込んでみるとその懐の深さや人情味に驚かされることも多い「乙亥」のごとく、ひたと水のように周りを映しながら、朗らかに楽しむひと月になれば、と思います。
(11/11 ちょっとだけ追記しました)